アドラー心理学 目的論について①
こんばんは!
すずめです。今日も楽しんでいきましょう。
今日は前回の僕の回でアドラー心理学についての話をしましたよね。
それの続きです。
もしまだ見てないやっていう人で興味のある方は3月7日のブログを読んでみてください。
今回は目的論について話します。
わかりやすくするために
- 目的論とは
- トラウマの否定
- 感情は出し入れ自由
- ライフスタイル
- 自分を決定するのは「今の自分」
と順序立てて話していきたいと思います。
今回は3番までかけたらいいなと思っています。細かく分けてしまって申し訳ありません...
まず、目的論とは
これは前回少しだけ触れたのですが、
「○○するのは△△だからだ」という原因論(因果論)に対して
「□□するために○○する」
といった考え方です。
ではここで
「トラウマ」について考えてみましょう。
トラウマとは過去に起こったことが「原因」で長い間それにとらわれたり、否定的な影響を持っていることを言います。
アドラー心理学ではこのトラウマを明確に否定します。
何故か?
答えは簡単です。アドラー心理学は根幹に先に示した目的論を掲げるからです。
具体例で考えてみましょう。
ある少年は学校でいじめられて以来、登校拒否をし、ひきこもりになってしまいました。
原因論によると、この少年がひきこもりになってしまったのは学校でいじめられたからと考えられるでしょう。
一方、目的論によれば、
この少年は家を出ないようにするために、怖いという感情を作り出している。
と考えます。
反論はあるでしょうが、続けます。
更に、アドラーはこう言っています。
「いかなる経験もそれ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。我々は自分の経験によるショック、いわゆるトラウマ、に苦しむのではなく、経験の中から目的にかなうものを見つけ出す。自分の経験によって何かが決まるのではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである。」
次に感情の話についてです。
結論から言うと、アドラー心理学では、感情は出し入れ可能な道具と考えられます。
先の例で怖い感情を作り出すと書きましたが、これがそれにあたります。
また例を出して考えてみます。
ある少女が母親にものすごい勢いで怒られています。説教の途中で電話が鳴りました。
母親の第一声「もしもし?」にはまだ怒りの感情がこもっています。
ところが電話の相手が仲のいいママ友でした。すると母親は楽しそうに明日のランチはどこに行くか、などという話を始めました。
5分そこそこで電話を置くと、先ほどと同様に少女を叱りつけ始めました。
この例において、「怒り」という感情が母親の意図のもとで出し入れされていることがわかるかと思います。
これと同様にして、ほかの感情も目的に合わせて出し入れ可能であるとアドラーは言います。
つまり、感情は目的遂行のための道具なのです。
はい。今日はここまでにしたいと思います。熱心に読んでいてくれている方がいたら光栄です。
質問や意見などもお待ちしていますので、ぜひコメントよろしくお願いします。